思った事を素直に書こう

12年勤めていた会社をあっさり辞めたので次の展開に向けて好き勝手書いていくブログ

人はどうして勉強しないといけないのか

 前職は個別指導学習塾の教室長をしていた。

 あまり訊かれはしなかったが、答えを用意した方が良いと思っていた問いがある。

 

「どうして勉強しなければいけないの?」

 

 実はこの仕事を辞めるまで答えを用意していなかった。と言うより、質問される場面も必要も無かった。

 なぜかと訊かれれば、生徒が塾に入ってもらう前に実施する面談で「どうして塾に行こうと思ったのか」と俺が先に訊いてしまうからだ。塾に入る前の面談でその時の学習状況を訊いてしまえば、だいたいのことが分かってしまう。だから冒頭の質問の必要が無かったのだ。

 仮に、「どうして塾に行こうと思ったのか」と塾長が質問してくれない個別指導塾は100%、目的を共有してくれない月謝だけ取ってただ勉強を教えているだけの塾だ。それだと大体において生徒の成績は伸びない。その塾への入塾は見合わせた方が良い(笑)

 塾に入った後も、生徒が挫けそうになった時でも「どうして塾で勉強しているのだったか」と話し合って確認すれば大抵は解決する。

 その上で冒頭の質問をしてくる生徒が居れば、それはただの屁理屈で、現実を見ていないだけ。また違った方法で、再び頑張ってもらうようにアプローチする。おっと、これ以上書くのは、企業秘密だ(ニヤリ)

 

 さて、前回紹介した派遣労働を通して、ぼんやりと考えていた冒頭の問いに答えがハッキリ浮かんできた。

 『労働は苦役』なのだから、自分のやりたいことや出来ることを見極めて、社会とどのように関わっていきたいのか、と職業を選択していけば、「仕事こそ我が人生!」と言い切れて、何時間働いても疲れも感じず、生き生きと過ごしていける。と、ごく当たり前かもしれないことをハッキリと自覚した。

 

 その上で「どうして勉強しないといけないのか」と問われれば、

1.自分の好きな事、やりたい事をハッキリと言語化できるように表現力を身につけ、

2.感情に流されずに冷静に客観的に考えて答えを出せる訓練をし、

3.自然や世の中の仕組みを知り、実際に触れる前に仮説を立て準備をし、

・・・と書き出したら、学校の指導要領のような文章になってしまうので割愛するが、

 

要するに、

「自分に合った好きな事で楽しく生活するために、自分の体にその方法を染み込ませるため!」

だと、今の俺は答えを出した。

 

 ということは、「何が好き?」「何をしている時が楽しい?」と自分自身に焦点を合わせて、他人の評判や個別の職業名(大企業の社員、公務員)など表面的な事柄を取り除いて、考える機会を作る必要がある訳だ、なぁ。